あるべき姿がわからないとコンサルの効果は限定的

 今回は、コンサルタントの有効活用に少しでも参考になればと思い、見出しのタイトルで記事を書きます。

 

 経営コンサルタントは誰でも名乗れるので、中には相手の困っている事に対して何かアドバイスができればそれで良いと思っているコンサルタントもいます。それを否定するつもりもありませんし、それで満足されるお客様もいるのでしょう。ただそれで十分なのでしょうか?

 

 例えば、あるマラソン選手が「もっと早く走れるようになりたい」とあなたに相談してきたとします。毎回、上位入賞しますが、優勝したことはありません。あなたはどんなアドバイスをするでしょうか?現状や目標を聞かずにアドバイスなさいますか?これだけでは何とも言えませんよね。

 

 目標、どうありたいのか、どうあるべきなのかを明確にすることなく、相手の悩み、要望だけを聞いても十分なコンサルはできないと思います。「現状」と「あるべき姿」がわかって初めてギャップを認識することができます。

 

 ただ中には、どうありたいのか、どうあるべきなのかがわからないというお客様もおります。特に病院などの医療機関は地域の医療供給体制等も考慮しなければならないので難しいと思います。そうした場合は、事業環境等を分析して「あるべき姿」を共に考えるところから取り組んでいくべきではないかと思います。